こんにちは!ワンカラーからデザインカラーまで得意なボアップです!!
ヘアカラーとは髪の毛を地毛とは違う色にすることです。
最近ではインナーカラーやハイライト、バレイヤージュなどのデザインカラーも人気となっています。
通常のカラーはワンカラーと言い、アルカリ性のカラー剤で髪の毛を染めていきます。
ダブルカラーと言ってブリーチを使用したカラー方法もあり、初めてカラーをする場合や初めて行く美容室ではどのメニューを選んだら良いのか迷う方も多いと思います。
「今のスタイルから雰囲気を変えたい!」「友達や彼氏から可愛いね、垢抜けたねなんて言われたい!」など様々な目的があって美容室に足を運ぶと思います。
「人の第一印象は目から」と言う言葉もあるくらいなので、人は髪を染め、メイクや身につけるものをを変えるだけで簡単に印象を変えることができます。
でも初めてのヘアカラーは不安が大きいと思います。
思った通りの色になるのか、したい色をうまく伝えることができるのかとたくさん悩みはあると思います。
では、まず初めにヘアカラーの選び方からお勉強しましょう。
ヘアカラーとは単に色や明るさを選ぶだけではありません。
他にデザインを選んでおく必要があります。
これが結構難しかったり悩む原因でもあります。
コツは「代表的なデザインを覚えておく」ただそれだけです。
そこを押さえておくだけで自分のなりたいイメージや雰囲気を想像しやすく、美容師さんにも伝えやすくなると思います。
カウンセリングの時などに画像を用意しておくとさらに良いと思います。
あとは、ここは嫌、こうはなりたくないなどの要望があれば伝えておくとさらに鮮明に伝えることができ、満足した仕上がりになるのではないかと思うので是非参考にしてみて下さい。
カラーの薬液の種類
アルカリカラー
アルカリカラーとは、髪の毛に色を入れるためにアルカリが含まれたカラー剤のことで、通常1剤に「アルカリ」、2剤に「過酸化水素」が配合されており、混ざり合うことで脱色や髪の毛を染める作用が生まれて髪の毛が染まります。
一般的なカラー方法はこのアルカリカラーです。
髪の毛の表面にはキューティクルがあり、1剤に含まれているアルカリ剤がキューティクルを開き染料が髪の毛の内部に浸透していきます。
髪の毛に浸透した1剤は2剤に含まれる過酸化水素と反応し、酸素を発生させます。
この酸素によって髪の毛本来が持つメラニン色素を脱色または染料によって色が発色し髪の毛の内側に溜まることで髪の毛が染まる仕組みです。
メラニンとはや肌、瞳の色を作る細胞のことです。
日本人は黒髪が多く、対して外国人は髪の毛の色が元から金髪や茶色の方が多いですよね。
これは、メラニンの多さが人によって違うからなんです。
〇 メラニン色素のある髪の毛 → 黒髪
〇 メラニン色素の少ない髪の毛 → 金髪
〇 メラニン色素のない髪の毛 → 白髪
つまり、ヘアカラーとメラニンはとても深い関わりがあるということです。
さらに詳しくしていくと、髪色には三大原色と言われるものがあり「赤」「青」「黄」の3色が重なって「黒」という色素になっています。
この三大原色の「赤」が日本人の場合はとても多くなっています。
メラニン色素には「フェオメラニン色素(黄・赤褐色系メラニン)」と「ユーメラニン色素(黒褐色系)」の2種類があります。
日本人は「フェオメラニン色素」が多く、欧米人は「ユーメラニン色素」が多い傾向にあります。
外国人風カラーが大人気ですが、フェオメラニンの日本人は、欧米人のような透明感のあるヘアカラーになりにくいのです。
なので結果ブリーチが必要となります。
ブリーチカラー
ブリーチカラーとは髪の毛の色素を抜くことです。
髪の毛の色素を抜き、自分好みの色にする工程では大事な作業になります。
簡単に言うと理想の髪色を再現するためのベース作りと思っていただけると分かりやすいのではないかと思います。
ブリーチにも様々な種類があり、通常のブリーチ、減力剤入りブリーチ、ケアブリーチなど、髪の毛の状態や求める仕上がりの色によってブリーチ剤を使い分けます。
ブリーチをする1番のメリットは、好みのカラーの発色がキレイに入ることです。
カラーは水彩絵の具のようなもので、黒い髪の毛に塗るのと白い髪の毛に塗るのとでは、色の出方が大きく変わってきます。
1回のカラーには発色に限界があり、一度で入る髪色が限られてしまうため「イメージと違う髪色になってしまった」というケースがあります。
ブリーチ+カラー(ダブルカラー)は髪の毛の色素を抜いた後にカラー剤で染めるので、1回では出せない色味や透明感を出すことができ、理想の髪色を再現することができます。
またダブルカラーにはデメリットもあり、1番のデメリットが髪の毛にダメージがかかることです。
ブリーチは髪の毛の色素を抜くだけでなく、他の必要な成分までも一緒に抜いてしまうので、1度ブリーチをしただけでもかなり髪の毛にダメージがかかってしまいます。
よって、ブリーチ後に縮毛矯正やデジタルパーマをかけることはできません。
もともとハイダメージがかかっている方や、髪の毛が弱く傷みやすい方はブリーチはおすすめできません。
ブリーチをする際は、一度カウンセリングをしてもらってから慎重に施術をしてもらいましょう。
上記の説明で、ブリーチは理想のカラーを再現できるとお伝えしましたが、そのブリーチでも限界はあります。
そこで関係してくるのがメラニンです。
メラニンは人によってメラニン色素や量が違います。
〇 髪質 細い・柔らかい → 黄メラニンが多い
〇 髪質 太い・硬い → 赤メラニンが多い
分かりやすく言うとブリーチをした時に黄色っぽく抜ける方と、オレンジっぽく抜ける方がいます。
黄色っぽく抜けるのが黄メラニンが多い人、オレンジっぽく抜けるのが赤メラニンが多い人という感じに分かれます。
このメラニンの量や抜け具合によって、カラーも入る色が変わってきます。
〇 黄メラニン → 寒色系 アッシュ/マット/グレー/ベージュ
〇 赤メラニン → 暖色系 ピンク/バイオレッド/パープル/オレンジ/レッド
と、いう感じにメラニンの量によって相性の良いカラーもります。
赤メラニンの方は色素が薄くなりにくいので、寒色にしたい場合はブリーチでしっかりと色を抜く必要があります。
ホワイトブリーチ
近年SNSなどでよく見る白に近いブロンドカラー。
とてもきれいでまるでお人形さんのようですよね。
あれも実はメラニンが関係していて、できる髪質とできない髪質があるのです。
ホワイト系のカラーは黄メラニンが多い方限定になります。
でも諦めないで下さい。
真っ白とまではいきませんが、シルバーと白の間くらいの色味があるのですが、シルバーカラーなら赤メラニンが多い方でもできる可能性があります。
通常ブリーチとホワイトブリーチでは薬剤に違いがあるのかと思うのですが、実は通常ブリーチどの薬剤も違いはありません。
ホワイトブリーチと言う名前のブリーチ剤もありますが、基本的にホワイトブリーチはブリーチの強弱によるものではなく、薬剤の選定・塗布量・放置時間によって限りなく白に近いブリーチをすることをホワイトブリーチと呼んでいます。
真っ白のブロンドカラーは2~3回程ブリーチを重ねて黄味を消し、金髪に透明感が出るくらいまでのベースを作ります。
その後、オンカラーをして白くしていきます。
この時黄味が残っていると白になるのを邪魔してしまうので、しっかりとブリーチで脱色しないといけません。
ブリーチが脱色していく順番は
『 黒 → こげ茶 → 茶 → 橙 → 黄 → 白 』
の、順番で脱色していきます。
この黄~白のところまでベースを持っていかないといけません。
もともと日本人の髪の毛の色素は濃いのでかなり脱色をしないといけないので、その分時間・体力・料金・ダメージがかかります。
特にダメージは一度負ってしまった部分の髪は切るまで二度と元に戻ることはありません。
なので、ホワイトブリーチをする場合はカラー後のケアをしっかりしないと毛が切れちゃったりして恐ろしいことになってしまいます。
ホワイトブリーチをする時はできるだけダメージのないようにダメージを軽減しながら、そしてしっかりとケアしながら希望の白に近づいていきたいですね。
塩基性カラー
性カラーとは、髪の毛の表面にイオン結合で色味をつけていきます。
髪の毛の主成分であるケラチン(タンパク質)にくっつき色が発色します。
なので、髪の毛のキューティクルを開いてダメージを与えるアルカリ成分がないため、ダメージを避けることができます。
有名なもので言うと「マニパニ」などがよく耳にするのではないでしょうか?
ですが、デメリットもあり塩基性カラーは色落ちが早い、明るくする力はないので一度ブリーチで明るく脱色しなければならないのです。
アルカリが入っていないので普通のブリーチありのダブルカラーよりはダメージは少ないですが、完全に防げるわけではないので要注意です。
またブリーチをしないといけないので、通常のワンカラーより時間がプラスにかかってしまう場合もありますので施術時間がどのくらいなのか一度予約時に問い合わせて聞いてみるとよいでしょう。
ヘナカラー
ヘナカラーとは、インドや北アフリカに多く生えているミソハギ科の植物『ヘナ』を粉末状にして水で溶いて染料にする天然ヘアカラーです。
天然100%のヘナにはローソニアという赤色酵素色素が含まれており、髪の毛などのタンパク質に反応しオレンジ色に着色します。
髪の毛を明るくする作用はありませんが、白髪には色が入りやすいので白髪染めとして利用されることが多いです。
あのかの有名なクレオパトラもヘナの葉を使って爪を染めていたと言う説もあります。
特徴としては髪の毛や地肌に優しく、高いトリートメント効果も期待できます。
髪の毛にハリやコシを与えてくれる効果もあり、髪の毛の傷みの原因にもなる紫外線からも守ってくれます。
髪の毛のケアや頭皮の健康を目的としてカラーを楽しむこともできます。
自然な髪色に仕上がり、白髪も染まって、そして地肌にも優しいとても優秀なカラーです。
ワンカラーとは
ワンカラーとは一工程で行うカラーのことです。
カラーのメニューではベーシックな施術工程でシングルカラーとも呼ばれます。
メリット
・ダメージが少ない
・色持ちがいい
・施術時間が短い
・料金が安い
デメリット
・できる色や明るさが限られる
・大幅にイメチェン出来ない
ダブルカラーとは
ダブルカラーとは二工程で行うカラーのことで、一般的に髪の毛を一度ブリーチ剤で脱色して、その後カラーで色を入れるメニューのことです。
ブリーチをすることで透明感が出でカラーバリエーションも増えます。
ボアップはケアブリーチを使用しているので、ダメージを最小限に抑えることが可能です。
メリット
・明るいカラーができる
・カラーバリエーションが増える
デメリット
・髪の毛が傷む
・色落ちが早い
ブリーチなしダブルカラーとは
ブリーチなしダブルカラーとは、ブリーチは使わず異なるカラーを二工程に分けて重ねるメニューのことで、一度目のカラーで髪を明るくし、二度目のカラーで色を入れます。
ブリーチを使ったダブルカラーのような明るいカラーはできませんが、ワンカラーよりしっかり色味を出すことができます。
メリット
・透明感が出やすい
・ワンカラーより色味を出すことができる
デメリット
・ワンカラーより施術時間が長い
トリプルカラーとは
トリプルカラーとは、三工程で行うカラーのことで2回ブリーチを繰り返して、その後カラーで色を入れるメニューのことです。
ダブルカラーよりも明るいハイトーンカラーにすることでき、淡い色味のカラーにすることができます。
メリット
・カラーバリエーションが増える
・大幅にイメチェンできる
デメリット
・ダメージが大きい
・色落ちが早い
・施術時間が長い
ブリーチの回数別カラー紹介
ベージュカラー
【 ブリーチなし 】
柔らかく女性らしい印象のカラーです。
どんなファッションやどんなシーンにも馴染むので誰にでも挑戦しやすいカラーです。
【 ブリーチ1回 】
肌馴染みがいいカラーです。
ブリーチ無しより明るく透明感がでます。
【 ブリーチ2回 】
ブリーチを2回するとさらに明るく透明感がでます。
ベージュは肌馴染みがいいのでハイトーンの中でも挑戦しやすいカラーで、明るくてもどこか上品で女性らしさのあるカラーです。
グレーカラー
【 ブリーチなし 】
暗いけど光に当たるとどこか透明感のあるカラーです。
暗くしたいけど、ただの黒は嫌な方や重たくなるのは嫌な方におすすめです。
【 ブリーチ1回 】
赤味やオレンジ味を完全に消した、外国人風のカラーで大人気。
グレー系は色落ちが早いので、カラーシャンプーを使うことで色持ちが良くなります。
【 ブリーチ2回 】
ブリーチを2回すると、白に近いシルバーなります。
パープルカラー
【 ブリーチなし 】
透明感が出やすく、肌が綺麗に見えるカラーです。
紫は黄味を消してくれる色なので黄味が出やすい方、黄味が苦手な方におすすめです。
艶が出やすいカラーなので髪の毛をきれいに見せてくれます。
【 ブリーチ1回 】
韓国アイドルのような鮮やかなパープルカラー。
パープルは色落ちがきれいでブリーチ特有の嫌な黄味を消してくれます。
また、艶が出やすいカラーなので髪の毛をきれいに見せてくれます。
【 ブリーチ2回 】
ブリーチ3回だと淡いパープルになります。
次のカラーの邪魔をしにくい色なのでハイトーンを続けていきたい方にもおすすめです。
ネイビーカラー
【 ブリーチなし 】
韓国アイドルのような暗髪カラーです。
青は赤味を消してくれる色なので、毛が太く赤味が出やすい方におすすめです。
【 ブリーチ1回 】
落ち着いた印象のネイビーカラー。
ブリーチ無しに比べて青味が出て、光に当たると更に青味を感じることができます。
ブリーチでしっかり色を抜いていると色落ちがグレーになるので、2回楽しむことができます。
ピンクカラー
【 ブリーチなし 】
ピンクはブリーチなしで色味が出やすいカラーです。
日本人の肌に馴染みやすい色なので、初めてでも挑戦しやすいカラーです。
【 ブリーチ1回 】
女の子っぽく可愛らしい印象のカラー。
ブリーチなしに比べて薄くて淡いピンクになります。
ピンクはカラーシャンプーを使うと色が保ちやすく、長い間ピンク味を感じることができます。
インナーカラーとは
インナーカラーとは、インナーをベースと違う色にするデザインカラーのことです。
存在感はあるけど目立ちすぎず、巻いた時やヘアアレンジをしたときにインナーがポイントになって可愛いカラーです。
ハイライトカラーとは
ポイントで筋状にブリーチをして髪に立体感を出すカラー。
巻いた時はもちろんストレートでも髪の毛に動きがでて可愛いです。
全体をブリーチしないので全体をブリーチするダブルカラーやトリプルカラーに比べてダメージも少なく、明るく見せることができます。
グラデーションカラー(バレイヤージュ)とは
グラデーションカラーとは、根本から毛先にかけて徐々に明るくなっていくカラーのことです。
伸びてきても根本のプリンが目立ちにくいので、中々美容室にいけない人にもおすすめです。
毛先にかけて明るくなっていくので、顔色が明るく見えやすいです。
カラー後のヘアケア方法
お風呂でのケア方法
セルフケアで1番大事なのは毎日のシャンプーです。
市販のシャンプーのほとんどは石油系界面活性剤を配合した石油系シャンプーです。
石油系界面活性剤は食器用洗剤にも含まれる強力な成分で、カラーの色落ちを早めたり頭皮に必要な皮脂まで取り除いてしまうため身体の自己防衛機能により過剰に皮脂が分泌されたり、乾燥や頭皮トラブルの原因になります。
そこでおすすめなのがアミノ酸系のシャンプーです。
アミノ酸系のシャンプーとは、アミノ酸系の洗浄成分を配合したシャンプーのことで髪の毛や頭皮に優しい成分でできているので、髪の毛や頭皮を傷めることなく汚れを落とすことができます。
ボアップで取り扱っているアミノ酸系シャンプー「PiMシャンプー」は髪の毛をケアする原料をふんだんに使った栄養成分100%のシャンプーです。
カラーの持ちも良く、使い続けることで髪質も手触りも良くなります。
同じラインナップのトリートメントを使用することでさらに美髪効果が得られます。
また、ブリーチをしたカラーは、カラーシャンプーを使うことで色持ちも良く色落ちもきれいです。
カラーシャンプーにはたくさんの種類があるのでカラーに合ったカラーシャンプーを使用して、色落ちを防ぎましょう。
ムラサキシャンプー
QUALUCIA PURPLE SHAMPOO 250ml / ¥1,700+tax
ムラサキシャンプーはカラーシャンプーの中でも1番よく使われるシャンプーで、ブリーチカラーの色落ち特融の黄色味を抑えてくれる効果があります。
また、ブリーチ2~3回でベースをしっかり抜いている髪の毛に使用すると白っぽい色にすることもできます。
ホワイト系ハイトーンやベージュ、パープルに染めた方におすすめです。
アッシュシャンプー
QUALUCIA ASH SHAMPOO 250ml / ¥1,700+tax
アッシュシャンプーは青色の染料を多く含んだカラーシャンプーで、アッシュ、ネイビーに染めた方におすすめです。
ピンクシャンプー
QUALUCIA PINK SHAMPOO 250ml / ¥1,700+tax
ピンクシャンプーはピンク、レッド系の染料を多く含んだカラーシャンプーで、ピンク、レッド、ピンクベージュに染めた方におすすめです。
ピンクシャンプーはムラサキシャンプーやアッシュシャンプーに比べて色の入りが良いので使い続けることでかなり長い期間ピンク味を感じることができますが、長時間放置しすぎたりすると色が濃く入りすぎてしまったりムラになることがあるので気を付けましょう。
オレンジシャンプー
QUALUCIA ORANGE SHAMPOO 250ml / ¥1,700+tax
オレンジシャンプーはその名の通りオレンジの染料を多く含んだシャンプーで、オレンジ、オレンジベージュに染めた方におすすめです。
ピンクシャンプー同様オレンジシャンプーも色の入りが良いので注意して使用しましょう。
また、お湯の温度によっても色落ちのスピードが変わってくるので低めの温度(39℃~41℃)で流すようにしましょう。
お風呂後のケア方法
タオルドライ後、髪質に合った洗いながさないトリートメントをつけてしっかり乾かしましょう。
髪の毛は濡れている時が一番ダメージを受けやすいのでお風呂から上がったらなるべく早く髪の毛をドライヤーで乾かしましょう。
クッションブラシなどで毛先から優しく髪の毛をとかして乾かしてあげるとより良いです。
髪の毛を乾かさずに寝ると、枕などとの摩擦でキューティクルが傷ついて髪の毛が乾燥してパサパサになってしまうだけでなく、濡れたままの状態で放っておくと頭皮に雑菌が湧いて臭いの原因にもなるので必ず乾かしましょう。
洗い流さないトリートメントには大きく分けて4種類のタイプがあります。
オイルタイプ
主成分が油分でできていて、髪の毛の表面をコーティングしてくれて、指通りが良い艶のある髪の毛に導いてくれます。
クリームタイプ
クリームタイプはしっとりとしたまとまりのある髪の毛に導いてくれます。
オイルタイプよりも伸びがよく、髪の毛に均等に塗ることができます。
髪の毛が固い方や髪の毛のボリュームを抑えたい方におすすめです。
ミルクタイプ
保湿成分を多く含んでいて、さっぱりとしたつけ心地ですが自然な艶と潤いを出してくれます。
髪の毛にしっとりと馴染み柔らかくしなやかな髪の毛に導いてくれます。
ミストタイプ
水分が多く粒子が細かいので髪の毛への浸透力が高く、サラサラで軽い仕上がりになります。
毛髪内部に水分を補給してくれるので乾燥してパサつきが気になる方におすすめですが、外部刺激から守る効果は弱めです。
他の洗い流さないトリートメントの前に組み合わせて使用すると良いでしょう。
詳しくはこちら↓
【ヘアケア】洗い流さないトリートメントの種類・特徴と正しい使い方!美容師オススメの商品も紹介
普段のお手入れ方法
髪の毛は熱ダメージを受けやすいのでアイロンの温度にも気を使ってあげましょう。
アイロンの温度は140℃以下にしましょう。
髪の毛は主にケラチンと呼ばれるタンパク質でできているため、熱を加えると毛髪内部のタンパク質が固まる「熱変性」という現象が起こります。
タンパク質は一度固まったら元に戻りません。
よって、高温のアイロンで固くパサパサになってしまった髪の毛はどう頑張っても元の柔らかくしなやかな髪の毛には戻らないのです。
それに加えて、髪の毛の水分がカラーの成分と一緒に蒸発してしまってカラーの色落ちが早くなってしまいます。
特にブリーチをしたカラーは高温のアイロンを一度通すだけでも色が落ちてしまうことがあります。
140℃以下のできるだけ低温でスルーしてアイロンを通しましょう。
色持ちについて
髪の毛を染めたてのきれいな髪色をずっとキープできれば最高ですが、髪色は必ず色落ちしてしまいます。
特にブリーチを使ったダブルカラーやトリプルカラーの場合は3日~1週間で色が落ちてしまったという経験がある方もいるのではないでしょうか。
カラーの色持ちはホームケア、カラーの濃さや明るさ、髪の毛のベースなどによって違ってきます。
ホームケア
洗浄力の強いシャンプーは髪の毛からカラーの染料も落としてしまうので、洗浄力の優しいケア効果の高いシャンプーとトリートメントを使うことをおすすめします。
髪の毛の表面はうろこ状に重なっているキューティクルがありますが、キューティクルは濡れると開く性質がありキューティクルが開いたままだとカラーの染料が流出してしまうのです。
色落ちを防ぐためにもお風呂上りは濡れ髪のまま放置せず、できるだけ早く乾かしましょう。
また、シャワーの温度とアイロンの温度が高いとカラーがすぐに色落ちしてしまうので気を付けましょう。
これはホームケアではないのですが、紫外線も色落ちが早くなる原因になります。
普段の生活で長時間外にいることが多い方はどうしても色落ちが早くなってしまうと言うことです。
また、特に夏場は海によく行く方も色落ちは早くなります。
海水はphがアルカリ性で、アルカリ性は髪の毛のキューティクルを開いてしまうためカラーの染料が流出して色が落ちてしまいます。
①カラーの濃さや明るさ
カラーの色味や濃さ、明るさによっても色持ちに差があります。
まずカラーの色味で言うと色落ちが早いのはアッシュ系です。
アッシュ系のカラーは、他のカラー剤に比べて分子の大きさが小さく水に流されやすく、日本人の本来持ち合わせている髪の毛の色素と反対色となるため色落ちが早くなります。
そして、色持ちを良くしたい場合は濃い色味や暗い色味に染めると色持ちが良くなります。
②髪の毛のベース
髪の毛のベースとは、髪をカラーする前の髪の毛の状態のことで、ダメージ度合やブリーチをしているのかなどによって色持ちは変わってきます。
ダメージが大きい髪の毛は毛髪内部の成分が破壊されており、カラーの染料が留められずすぐに色落ちしてしまいます。
そして、ダブルカラーやトリプルカラーなどのブリーチをしたベースのカラーは色持ちが悪くなります。
カラーの頻度について
カラーの頻度は、カラーを施術している方なら一度は悩んだことがあると思います。
根本のプリンが気になった時、カラーの色落ちを感じた時など、人によって気になる期間はそれぞれだと思います。
髪の毛への負担を考えた上での、理想のカラー頻度は1.5~2ヵ月です。
髪の毛は1ヵ月に約1cmのペースで伸び続けます。
3ヵ月では根本部分がかなり伸び、見た目の印象が大きく変わります。
またカラーの色持ちは髪の毛のベースや染めた色によって変わりますが、2ヵ月すればほぼ完全に色が落ちていると思われます。
アッシュ系やブリーチを使ったダブルカラーやトリプルカラーになると1ヵ月も経たないうちに色が落ちてしまう場合もあります。
よって、きれいなヘアカラーの状態を保てるのは長くても2ヵ月と言えます。
また、一度全体をブリーチすると生えてきた根本の部分もブリーチをしないとワンカラーに揃えることができません。
この場合のカラーの理想の頻度も1.5~2ヵ月です。
これより期間が開いてしまうと、根本のブリーチの施術が難しくなりワンカラーに繋がりにくなったり、施術に時間がかかったり、最悪の場合前回のブリーチ部分のつなぎ目が切れてしまうこともあるのでブリーチをした場合、ハイトーンを続けたい方はカラーの期間を開けすぎないことをおすすめします。
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